猫とシュークリーム

タイトルは筋肉少女帯の「カーネーション・リインカーネーション」から。

筋肉少女帯との日々 + 「地獄のアロハ LIVE Blu-ray&DVD 発売記念ツアー」

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最後にブログを書いたのはいつだったのか、思い出せないほど間が空いちゃったけど生きてたんだぜ。

年度末の繁忙期で心身ともにバッキバキに折れてから、ブログを書く気が起きず夏の盛りもそろそろ終わる頃かという時期になってしまった。

 

2015年の初夏に筋肉少女帯と出会ってから、きょうまでほとんど筋少と“特撮”、オーケンソロの音楽しか聴いていない。オーケンの世界から抜け出せなくなってしまったのだ。ルサンチマン渦巻く筋少の音楽世界が、窮屈で苦しいサラリーマンの心にあいていた穴に見事にガチッと嵌ってしまったせいだ。

筋少のライブに行くことを私は「延命措置」と思っているのだけれど、あながち冗談でもなかったり。仕事中心の毎日を乗り切るためには、少し先に生きる楽しみを置いておくことはとてもとても重要だ。
他のコミュニティにもう少し頼れれば何か変わるんだろうけど。友達とか、家族とか、恋人とか。恋人?知らない人ですね…。

 

ブログに浮上しなかった間も、やっぱり筋肉少女帯およびオーケンによる延命措置で生きながらえていた。
昨年末の筋少ライブ後は、

・歌って!筋肉少女帯(4月)
オーケン・プチ復活のほほんトーク in 博多(6月)

そして先週は

筋肉少女帯人間椅子「地獄のアロハ LIVE Blu-ray&DVD 発売記念ツアー」@豊洲PIT

に参加。

 

▶︎オーケンのポリープ除去手術前の4月ライブは、彼の歌声が戻って来るのか心配で、楽しくもどこか切ない思いで過ごした。
人間椅子のノブアニキの吸引力がすごくて登場10秒でもう大好きになっちゃったり、ステージ下手の前列に行けたのでおいちゃんの笑顔浴びまくりで、もちろんすごく楽しんだんだけどね。

 

▶︎手術後の初めてのイベント、博多のほほんトークでは狭い会場に颯爽と現れた「特攻服じゃないオーケン」に喜びが爆発。至福、いや私服だ!掟ポルシェさんとの楽しすぎるトークに笑いっぱなしで、ギターの弾き語りでは戻って来た彼の歌声に思わず涙腺が緩んだ。

イベント後のサイン会&握手では、緊張のあまりに震えるちっちゃい声で

「いつも***から東京のライブに行ってます。今回は福岡にきてくれてありがとうございます…!」

と言ったらオーケン

「えっ、***から?たいへんだねえ〜ありがとお〜…もう早く東京に引っ越しておいで?

 

………こうやってファンは人生を狂わされるんだね!

目を見てそんなこと言ってもらえたらさあ〜仕事辞めて引っ越しちゃうよね〜!?引っ越せないけども!?
この話を、後から登場する筋少のファンの方々に言ったら「そういうこと言うから〜!」ってどこか遠い目をして笑っていた。彼らは、まさに筋少のために上京し東京の住人になったという、いわば人生を狂わされた先輩たちであった。

 

▶︎そして先週末、8月21日は待ちに待った筋肉少女帯人間椅子「地獄のアロハLIVE Blu-ray&DVD 発売記念ツアー」だった!

オーケンがロックバンドのボーカリストとして復活するのを初めて見られる日(その前にあったライジングサンは私は不参加。だって北海道だぜ…)。
しかもあの人間椅子とのコラボというわけで、イレギュラー盛り盛り。

 

ライブ前日の土曜の夕方〜夜は、贔屓の柳家喬太郎師匠を目当てに浅草演芸ホールに。
中入りでは瓶の三ツ矢サイダーで喉を潤しつつ、谷中で買った猫のしっぽという焼き菓子をもぐもぐ。うまい。非日常で食べるものはなんだって特別においしい。

久しぶりの喬太郎師匠(1年ぶり位?)に思わず「喬太郎〜〜!」、師匠は「えー、こうして名前を呼ばれるとね、やる気がなくなるってもんで」なんて笑わせてくれる。そんでもって、ネタはもう喬太郎さんアンタ楽しくてしょうがないでしょ!?って言いたい「ウルトラマン落語」であった。もうわけわかんないままに笑わされてるあの感じ。はい、やっぱり好きです師匠。

 そして21時を回ってから高円寺のとあるカフェを目指す。というのも、ツイッターで度々目にしていたこのお店、どうやら筋少ファンが集うらしい。詳細は分からないが、もう勢いだけで総武線にゴトゴト揺られて降り立った高円寺。

「あなたを乗せて自転車こいだ 真夜中の純情商店街」というGOING STEADYの名曲が頭に流れてまた別の感動が。旅って楽しいね。

結果、行って本当によかった。
こぢんまりとした居心地のいいカフェでは、超気さくな素敵なオーナーさんのヘルシーで美味しいご飯が味わえ、店内では筋少椅子のDVDが流れている!カウンターにはオーケンの著書が置いてあるしで。

どうやってこのお店を知ったの?と尋ねられて、ツイッター筋少のことを話したらもうあっという間に常連のような親しさに。
他のお客さんが帰った後、明日のライブの席の話になったところ、なんとオーナーさんと席が隣同士ということが判明!こんなことってあるんだなあ…

ちなみにお店はこちらです。〈星ノ夜ノボート〉

 

ライブの楽しさは書きようがない。
人間椅子の世界に生で初めて圧倒され、しかしいつしか重低音に身を委ねてヘドバンを繰り出す自分がいた。
筋少は1曲目の「イワンのばか」からダバダバ涙が流れて顔がぐしょぐしょになる有様。よかったーオーケンが帰ってきたー…。
自分にとって特別な「ワインライダー・フォーエーバー」も演ってくれて、これまた静かに泣き続けながら拳を振り上げ手を振り…

これ以上書くと気持ちが悪い人になってしまうので自重。
人間椅子筋少、そして筋肉少女帯人間椅子の3バンドという、改めて言葉にするとなんだよそれ!?なラインナップの夢か現かの一夜。

物販でTシャツとブルーレイも買って、購入特典のサイン入りポストカードもいただいてホクホク。

さらに嬉しい出来事。奇跡的に隣の席になったカフェのオーナーさんが打ち上げに誘ってくださり人生初のアフター?へ参加!
はじめは体力の限界&極度の人見知りのため、お誘いいただいたのを遠慮してしまったのだが、打ち上げ会場を私の宿近くに選んでくださるという神のごとき優しさに触れて、図々しくも輪に入ったのだった。
のんびりと穏やかで楽しい時間を過ごせて、これでもかという素敵な一夜。

今回の旅の教訓:人の優しさには甘えてみるのも大事。人見知りと遠慮は時に損。

 

次は11月26日、EX THEATER ROPPONGIでの「再結成10周年 パーフェクトベストTOUR」。

チケットはもちろん発券済。ホテルも押さえた。
さて、次のご褒美までブルーレイを繰り返し見ながら、生きてあげようかな。

 

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ちなみにライブの翌日、月曜に台風9号が関東上陸。
帰りの飛行機が欠航になり、もう1泊して帰った。
現実に戻りたくないという思いが、幸か不幸か台風によって1日だけ実現したのだった(笑)。