ヤメカゼが吹いている
身内の間だけで通じる言葉というものは、どのコミュニティにもあるものだ。
我が家はそれが顕著らしく、職場での会話の中で「なにそれ」と聞かれ、そこで初めてオリジナルのものだったと知ることも少なくない。
昨日両親に会い、転職を考えている旨を話した。その中で不意に母の口から出たのが
「一度考えると、辞め風が吹いてしまうからね」。
辞め風。
やめかぜ、と発音する。
①辞めたいという気持ちが生まれ、心のなかにあり続けること。
②また、その気持ちから物事に情熱を注げなくなってしまうこと。
というようなニュアンスで、我が家では使われている。
どうやら、これも世間ではあまり使われていないらしい。検索してもヒットしなかった。
誰が考えたのかわからないが、なかなかうまい言い回しだなあと感心してしまった。
風どころか、今の気持ちは大荒れで辞め嵐が吹きすさんでいるのだけれど。