猫とシュークリーム

タイトルは筋肉少女帯の「カーネーション・リインカーネーション」から。

クリスマスイブイブ 筋肉少女帯 LIVE@恵比寿リキッドルーム②

前回の続きから。
1週間経とうとしているけれど、もっと前のことのように思えて仕方がない。ライブが終わった寂しさから、これまでリリースされた特典DVDを延々と流す年末を過ごしています。

恵比寿で早速迷子

物販と同時に販売される筋肉少女帯福袋を買うかどうか迷いながら降り立った恵比寿。初めて行くリキッドルームへの道中は小雨が降っていた。私は恐ろしいレベルの方向音痴なので、駅前の周辺地図とグーグルマップの両方を確認しながら会場を目指すのが常だ。ちなみに案の定、リキッドルームもスムーズには着かなかった。目印にしていた川が見つからず、「暗渠化されてて分かんないんじゃないの!?」と疑う始末。もちろん川はちゃんとあったのだけれど。
迷子時間7分ほどを経て、どうにかこうにかリキッドルームに到着!

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入り口ここであってるよね!?というこぢんまりとしたエントランスに、入るのを躊躇していると続々とオーディエンスらしき女性たちが慣れた様子で入っていく。ここだ、間違いない。安心して後をついていき、階段を上った先にはすでに物販販売開始待ちの列ができていた。
30分ほど待つ間、周りでは福袋の販売方法(先着?抽選?)についてや、物販についてなどをお友達と話をしている声が聞こえてくる。ライブは一人で行くことにしているのが、こういう待ち時間はライブへの緊張感やワクワク感で頭がいっぱいなので苦になることなくあっという間に過ぎてしまう。

ほどなくして販売開始。福袋はS・M・Lのサイズが10袋ずつ販売され、どうやら「Sの5番」など、欲しいサイズと番号を伝えるシステムになっているらしい。そしてまさかの先着順!列が進むにつれ、減っていく福袋!あんなに迷っていたのに、もういつの間にか買う気満々になっている!「S売り切れました〜」「L終わりました〜」のアナウンスのたびにあちこちから上がる悲鳴。ようやく販売机が目の前の列になったところで、4人ほど前の女性が最後の一つをお買い上げで福袋は売り切れ……。
正直、残念な気持ちとホッとした気持ちが半々。いちまんえん、やっぱり遠征組には大きかった。。

物販では、通販限定販売だったTシャツ(花札モチーフ)と、前回選んでいなかったルチャドールタオル、バッキーのメガネ拭きを入手!ロッカーも無事使えたのでモソモソとTシャツに着替えた後はパインジュースで水分補給をしながら会場待ち。この時季は待機場所が屋内だと本当に助かるなあ。

開場、そして体感時間20分のライブ

フロアはすでにいっぱい。人の間を縫ってステージセンター付近にどうにか陣取り成功。恐怖のバンギャ様エリアからは少し離れていたので安心していたのも束の間。灯りが落ちて『オーディエンス・イズ・ゴッド』が流れ始めた途端に「あ、今回やばいやつだ」と悟ったのだった。
流れ流され、オーケンがほぼ目の前におわすポジションにつくことはできたのだが、こちらにはいかつい男性ファンが多く、しかも意味のないあたりが強い(泣)。風邪のだるい身体で踏ん張るのが精一杯で、 メンバー登場の真っ最中でもまだ格闘していたような状況なのだった。

しかし1曲めから度肝を抜かれ、周りのことなど些末なことに。なぜならしょっぱなから『イワンのばか』を演ってくれたからだ!前回のイメージから終盤のクライマックスにやる曲と思っていたので、会場も興奮の渦! 「イワンの?」「ばかー!」の応酬が楽しい!

この後、1曲目が済んだだけにもかかわらずオーケンのMCが絶好調で割と長く続く(笑)。筋少のライブに参加するまで、MCの時間がしっかり?あるライブを経験したことがなかったので前回もすごく楽しかった。何よりオーケンのトークが上手いことやメンバーとのやりとりが愉快でほほえましいのでずーっと笑顔で頷きながら聞き入ってしまう。
今回の名言は「筋肉少女帯じゃなくて筋肉初老帯だ」「来年の目標は若返り」「筋少のライブは音がでかい。あんたら全員難聴だよ!」などなど。
橘高さんの福袋 ふみ袋 についても触れられて、福袋当選者が橘高さんの愛犬ココアちゃん(トイプードル)のように彼と一緒に夜のおさんぽをする、という話に。首輪をつけてあげる、いや、つけてもらおうなんて50歳からの新しい性癖疑惑も浮上。多くのオーディエンスの頭に『子犬にしてあげる』が頭をよぎったことだろう。ちなみに、筋少には色々な曲があるけれど『子犬にしてあげる』ほど私が狂気を感じた曲は他にない。

初めてライブで演るかもしれないとの前置きで始まった『冬の風鈴』。しっとりと聴かせてくれて、とても丁寧に歌ってくれるものだから歌詞の一言一言がじんわりと染みる。
その後、始まったソロコーナー。ここでうっちーの魅力が大爆発。こんなにお茶目で素敵な人だったんだ、と今回一番感動したことかも知れない。ちなみに『北極星の二人』は初めて聴いたので、次買うCDは『BEST&CULT』かも(まだ入手可能なのか?)。
橘高さんの『おわかりいただけただろうか』も初聴きですごい迫力!オーケンVoだと、最後の最後に本当に言いたいことを言うという印象なこの曲が、橘高さんがマイクを握ると「おわかりいただけるだろうか」と言われるたびに「ハイ!」と頷いてしまう力がある。おいちゃんの『LIVEHOUSE』は抜群の安定感で、おでんたちを乗せて引き込むあの笑顔はすごいなあとうっとりしてしまった。

それから、このブログのタイトルに歌詞を拝借している『カーネーション・リインカーネーション』も初めて生で聴けて感激。思い入れのある曲、イントロからぐっと胸がつまって涙が出そうに。
『じーさんはいい塩梅』の大合唱に、最後の曲だぞと煽りに煽られて始まったのがまさかの『日本の米』!うそ〜!?と笑いながら「米米米米!」と拳を上げ続ける!
と、やはりここで終わりではなく、やってくれました『サンフランシスコ』!
橘高さん&おいちゃんサンタからのプレゼントコーナーも含めて、最後の最後までオーディエンスを引きつけて、楽しませてくれた。約3時間のライブだったけれど、時間が過ぎるのがあっという間すぎて体感時間は20分くらい。
風邪のだるさで正直腕が上がらない時があったりタオル回しが出来なかったりと、思い残していることもあるけれど、汗でびっしょりの体を充足感が満たしていた。

 

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反省点としては、今回気付かされたのが自分は欲が深い人間だということ……
前回のライブで帰り際に橘高さんのピックをゲット(拾ったのだけれど)したことで、今回も欲が出た(笑)。いつ投げられるか気がそぞろになる場面が何度かあり、これはいかんなと。もっとライブに集中しなくては勿体ないし失礼だ〜。
しかし、帰り際にスタッフさんがサンタが撒いたお菓子を拾って手渡してくれたので、おこぼれにあずかることができ、こんな愚かな私も幸せな気持ちいっぱいで帰路につけたのだった。ありがとう。

23日だったけれど、ライブ後はもう気分はクリスマスは終わった感じ。「ああ、すごく楽しいクリスマス(イブイブ)だったなあ」と、汗で冷え切った体をしっかりとコートで包んで、リキッドルームを後にしたのだった。

帰り際にリキッド入り口にあった車 ドリームキャッスル号。橘高さんと乗ることを想像して「いや、恐れ多すぎて無理!!」と車さえ直視できなかった私は、まだまだのようです。

 

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