猫とシュークリーム

タイトルは筋肉少女帯の「カーネーション・リインカーネーション」から。

はじめてのドリップコーヒー

コーヒーを飲む家庭ではなかったので、29歳になっても未だにコーヒーが苦手だ。

頑張ってカフェオレで、コーヒーと砂糖のW使い必須のお子様舌。しかし、クライアントとの打ち合わせなどでは、当然のようにブラックコーヒーが出てくる。その後、頭痛がはじまっちゃうところまでがワンセットだ。

そんな私が、今日初めてコーヒーをドリップした。
なぜコーヒーを淹れることになったかというと、正月に買ったタリーズの福袋が発端。バッグとマグカップ、ブランケットにショートサイズのドリンクチケットにつられて購入した福袋には当然ながらコーヒーの粉が入っていた。3袋も!
コーヒーだけ誰かにあげてしまおうかとも思ったけれど、不意に昨夜、飲んでみようという気になった。まあ、単なるきまぐれってやつ。

まずは淹れ方から調べる始末で、ペーパーフィルターと牛乳を買って、さあ淹れようとしてから気がついた。アレがない。カップの形になってて、フィルターと粉をセッティングするやつ。ドリッパーっていうんだね。

わざわざ買いに行くのも面倒だったので、漏斗で代用することに。

特急じょうご 2個組(オレンジ、透明)

特急じょうご 2個組(オレンジ、透明)

 

 ↑ こういうやつね。

漏斗だとコーヒーがポタポタ…ではなくジョロローっと勢い良く出てしまい、心なしか味に深みがない気がする。それからまた淹れ方を調べて、最初はお湯を注いで20秒くらい蒸らさないといけないらしいことや、お湯の注ぎ方にもコツがあるということを知る。
リベンジで2杯目。ん、色も香りもしっかり出ているし、いい気がするぞ。

最後に、ミルクフォーマーで牛乳を泡にしてたっぷり盛る。タリーズのカップに注ぐと、それなりにカフェっぽくなったじゃないか!

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初めてコーヒーを淹れて飲んだ感想は、「結構おいしい!」。

今まで飲まざるをえない状況で飲んできたコーヒーは、こう言っちゃなんだけどインスタントのおいしいものじゃなかったのかもしれない。
あるいは、今回のは自分で淹れたからおいしいと思いたいだけなのか。笑

それ以外に気づいたことは、タリーズ製のマグカップ(写真の手前・福袋の商品)はショートサイズのあまり大きくないものだけれど、取っ手が大きくて握りやすいということ。安定感があって、なんとなくゆっくりゆったりと飲むことができる!
あ、これの裏には干支のサルがデザインされたプリントが載ってます。

もう一つの発見は、タリーズやらスタバやらの飲み物にはかなりの砂糖が入ってるってことね。自分で淹れてみて、そこそこ砂糖を入れたつもりなのに甘さがお店のものには足りない。実際の砂糖の量を見るとちょっとビビる。笑

とっつきにくいと思っていたドリップコーヒーも、いざやってみるとそんなに面倒ではなくて、味も好みにできて結構楽しいということがわかった。

これですこしずつコーヒーに慣れて、クライアントとの打ち合わせの席で「この子コーヒー飲めないんです」とボスに言わせないのが今後の目標かな。

 

 

君はバルビレッジをしっているか

かつて、バルビレッジというブラウザゲームがあった。今、無性にあれをやりたい。

厳格な家庭に育ち、ゲームや漫画に縁のない子ども時代を送っていた。なので、飲みの席などで同年代のメンバーがゲームの話題を始めた時、ぽつねんと取り残されて大人しく枝豆むきマシーンとなるのが常だ。しかし、「テレビもゲームも漫画も禁じられていて、中学生になってこっそり買い集めていた『るろうに剣心』を見つけた母がブチ切れて2階の窓から庭に本を投げ捨て、それを泣きながら拾った」なんていう思い出を話すと、これが意外にも面白がられて盛り上がるのだから、こんな少数派の身の上も悪くはないかもなんて思ったりもする。

話は戻って、ビルバレッジだ。いや、バルビレッジだ。
そんな私が大学1年の時、ネットで知り合った友達に誘われて始めたゲームがバルビレッジだった。コマンドもなにも必要ない、クリックひとつで動作が事足りるシンプルなゲーム。“オウルベア”という、クマとフクロウがブレンドされたようなかわいいキャラクターのアバターを動かして、家や庭を作ったり、友達と交流するものだった。ゲーム初心者な私にはちょうどいい手軽さで、夜通し遊んだ記憶がある。

そのころはネット上で不特定の人と関わりを持つことに対してあまり警戒心もなかったので、そのゲーム内での知人も10人くらいできて、気軽にチャットをしたりしていた。スマホもない時代で、ネットを介しての犯罪だとかがそんなに頻発していなかったし、なにしろ若かったので遊ぶのがただ楽しかったのだろう。今はネット上でさえひきこもりな体質になってしまったけれど。

バルビレッジは半年くらい遊んだだろうか。いつのまにかログイン頻度が落ちて、仲間もだんだん姿を消し、村の隣家は荒れていった(バルビでは村に落ちている家具やグッズを好きなように拾っていいため、自分の家のブロックが持ち去られたりすることもあった。悲しみ…)。そんなこんなでバルビ歴は1年もなかったのだけれど、今になって無性に懐かしくなってたまらなくなっている。

調べてみたら、もう随分昔にサービスを終了しているんだな。2012年に終了だって。
初めて夢中になったゲームということや、今はどこで何をしているのか分からないバルビの仲間たち、そして自由そのものだった大学1年という日々。バルビレッジは、そんな何もかもが新鮮で、手放しで楽しかったころの思い出の象徴なのかもしれない。戻らぬ日々よもう一度……そんなセンチメンタルで、かつ現実逃避したい思いから、今またバルビレッジを求めてしまうのだ。

ここまで書きながら記憶を辿ってみると、ゲーム内を散歩していると不意に現れる別のオウルベアの気配に慌ててワープ機能を使って逃げてたりと、やっぱり10年前も人見知りでひきこもり気質だったことを思い出してしまった。
思い出は、やっぱりちょっと美化されている。

 

 

2016年スタート〜陰惨たる三が日の記憶〜

スタートといっても、もう三が日も終わり今日から仕事も始まった。

あけましておめでとうございます。まだ数日しか書いていないブログですが、たまたま覗いてくれた方、うっかり迷い込んで来てしまった方、どうぞよしなに。よろしくお願い致します。

同僚の「正月は初日の出を見に行ったよ」とか、「遠方の神社に初詣に行った」という話を聞きながら「へー……」と遠い目になる實川を許してほしい。これには訳がある。
父母の住む家で姉一家と共に新年を迎えた3時間後。夜中の3時、私は気の遠くなるような強い腹痛と、めまいを伴う激しい吐き気に襲われ、文字通りのたうちまわっていた。便座に座るも吐き気とめまいに耐えられない。這って戻った布団の上で冷や汗をびっしょりかきながら「ウ゛〜〜〜ウ〜〜〜」と唸り声を上げ続ける。姪っ子(5歳)が見たら泣き出す姿だったろう。

こんな具合の症状が続き、昨日まで寝正月(病の床)だったので、初詣もお雑煮も今年は遠い幻であった。今も身体が怠く、夕食に食べたセブンイレブンの炊き込みご飯が喉にせり上がるのを感じる。※汚くてごめんなさい
金曜までこれが続くようだったら病院に行こう。

そんな感じの三が日を過ごしたので、今日会社のメンバーで行った初詣は、實川にとって2016年初めての新年らしいイベントであった。
おみくじも引けて満足。ちなみに大吉だったが、私はたいてい大吉ばかり引くのでありがたみはあまりない(ばちあたりめ)。ただし浅草寺は例外で、これまで行った2回中2回とも凶。ひそかにリベンジを狙っている。

仕事初めの今日、久しぶりに原稿作業をしたのだが、あまりの不出来さに早速心が折れた。カラッポの頭が空回りして時ばかり過ぎていく。
その鬱憤ばらしに、今日はいつも以上にとりとめのない無茶苦茶なブログを綴っているのである。

今週はあと4日も仕事が残っていることに絶望しながら、吐き気はますます強くなっていくのであった。

2015年を振り返る

2015年も今日まで。リーマンになってから毎年思うけれど、一年が早い。早すぎる。

ちなみに實川は昨日12月30日で29歳になった。友達はびっくりするほど少ないけれど、遠くに住む友人や姉からお祝いを頂いたりして、ありがたい気持ちでいっぱい。感謝しつつ、あんまり心配かけちゃいけないなあと反省しきりであった。
歳の変わり目と一年の終わりがほぼ同じなので、その歳と年を顧みるのも同じタイミング。
今年を振り返ってみると、遠征で散財しまくりの一年だったなあと思う。

このブログではまだ書いたことはなかったけれど、實川は10年以上同人に足を突っ込んでいる隠れオタクである(今はちょっとお休み中だけど)。「休みの日は何してるの?」という質問を何よりも恐れる。ふつうの人が何をして過ごして、何にお金を使っているのかむしろ教えて欲しい。切実に。
私は2次元、2.5次元も美味しくいただけるため、ライブの他にそういった関係の遠征や出費も多い。
せっかくブログを始めたので、2015年参加の遠征イベントを整理してみた。


3月/舞台 弱虫ペダル The winner @シアターBRAVA【大阪】

6月/映画 弱虫ペダル Re:road【福岡】

7月/イベント(同人)【東京】、江ノ島・鎌倉旅行【神奈川】

8月/舞台 弱虫ペダルDVD発売イベント【東京】

10月/筋肉少女帯『おまけのいちにち 闘いの日々』リリースツアー@赤坂ブリッツ【東京】

11月/舞台 弱虫ペダル イレギュラー 二つの頂上@キャナルシティ劇場【福岡】

12月/筋肉少女帯 年末ライブ@恵比寿リキッドルームライブ【東京】

 

カウントすると参加数はそう多くはないけれど、いずれも九州のはじっこから飛行機で飛ぶために航空費とホテル代で結構かかる。。びっくりするぐらい貯金が増えなかったけれど(笑)、クソ忙しい仕事の合間に有休をもぎ取って高飛びすることでかなりのストレス解消になったし、すごく楽しい一年が過ごせた。


特に5月頃に筋肉少女帯に出会ったことはかなり大きな出来事だった。
通勤中は見事に筋少しか聴かないほどのハマりっぷり。色々なタイミングも重なったんだろうけれど、3年くらい落ちに落ちまくっていた気持ちが一気に浮上したのは間違いなく筋少の音楽に出会ったから。
年明け2月にはLIVEDVDの発売もあるし(初参戦した『おまけのいちにち 闘いの日々』リリースツアー初日!)、来年4月のライブももちろん参加予定!
冗談交じりで先輩に「先の楽しみを作ることで生き長らえてるんですよ」と言ったりしているけれど、これは結構本当だったりする。

 毎年これといった目標などを掲げたりしないけれど、来年も会いたい人に会いに行けるように、元気よく生きたいと思う。

 

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▲先日迷子になった、世田谷代田駅近く。

クリスマスイブイブ 筋肉少女帯 LIVE@恵比寿リキッドルーム②

前回の続きから。
1週間経とうとしているけれど、もっと前のことのように思えて仕方がない。ライブが終わった寂しさから、これまでリリースされた特典DVDを延々と流す年末を過ごしています。

恵比寿で早速迷子

物販と同時に販売される筋肉少女帯福袋を買うかどうか迷いながら降り立った恵比寿。初めて行くリキッドルームへの道中は小雨が降っていた。私は恐ろしいレベルの方向音痴なので、駅前の周辺地図とグーグルマップの両方を確認しながら会場を目指すのが常だ。ちなみに案の定、リキッドルームもスムーズには着かなかった。目印にしていた川が見つからず、「暗渠化されてて分かんないんじゃないの!?」と疑う始末。もちろん川はちゃんとあったのだけれど。
迷子時間7分ほどを経て、どうにかこうにかリキッドルームに到着!

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入り口ここであってるよね!?というこぢんまりとしたエントランスに、入るのを躊躇していると続々とオーディエンスらしき女性たちが慣れた様子で入っていく。ここだ、間違いない。安心して後をついていき、階段を上った先にはすでに物販販売開始待ちの列ができていた。
30分ほど待つ間、周りでは福袋の販売方法(先着?抽選?)についてや、物販についてなどをお友達と話をしている声が聞こえてくる。ライブは一人で行くことにしているのが、こういう待ち時間はライブへの緊張感やワクワク感で頭がいっぱいなので苦になることなくあっという間に過ぎてしまう。

ほどなくして販売開始。福袋はS・M・Lのサイズが10袋ずつ販売され、どうやら「Sの5番」など、欲しいサイズと番号を伝えるシステムになっているらしい。そしてまさかの先着順!列が進むにつれ、減っていく福袋!あんなに迷っていたのに、もういつの間にか買う気満々になっている!「S売り切れました〜」「L終わりました〜」のアナウンスのたびにあちこちから上がる悲鳴。ようやく販売机が目の前の列になったところで、4人ほど前の女性が最後の一つをお買い上げで福袋は売り切れ……。
正直、残念な気持ちとホッとした気持ちが半々。いちまんえん、やっぱり遠征組には大きかった。。

物販では、通販限定販売だったTシャツ(花札モチーフ)と、前回選んでいなかったルチャドールタオル、バッキーのメガネ拭きを入手!ロッカーも無事使えたのでモソモソとTシャツに着替えた後はパインジュースで水分補給をしながら会場待ち。この時季は待機場所が屋内だと本当に助かるなあ。

開場、そして体感時間20分のライブ

フロアはすでにいっぱい。人の間を縫ってステージセンター付近にどうにか陣取り成功。恐怖のバンギャ様エリアからは少し離れていたので安心していたのも束の間。灯りが落ちて『オーディエンス・イズ・ゴッド』が流れ始めた途端に「あ、今回やばいやつだ」と悟ったのだった。
流れ流され、オーケンがほぼ目の前におわすポジションにつくことはできたのだが、こちらにはいかつい男性ファンが多く、しかも意味のないあたりが強い(泣)。風邪のだるい身体で踏ん張るのが精一杯で、 メンバー登場の真っ最中でもまだ格闘していたような状況なのだった。

しかし1曲めから度肝を抜かれ、周りのことなど些末なことに。なぜならしょっぱなから『イワンのばか』を演ってくれたからだ!前回のイメージから終盤のクライマックスにやる曲と思っていたので、会場も興奮の渦! 「イワンの?」「ばかー!」の応酬が楽しい!

この後、1曲目が済んだだけにもかかわらずオーケンのMCが絶好調で割と長く続く(笑)。筋少のライブに参加するまで、MCの時間がしっかり?あるライブを経験したことがなかったので前回もすごく楽しかった。何よりオーケンのトークが上手いことやメンバーとのやりとりが愉快でほほえましいのでずーっと笑顔で頷きながら聞き入ってしまう。
今回の名言は「筋肉少女帯じゃなくて筋肉初老帯だ」「来年の目標は若返り」「筋少のライブは音がでかい。あんたら全員難聴だよ!」などなど。
橘高さんの福袋 ふみ袋 についても触れられて、福袋当選者が橘高さんの愛犬ココアちゃん(トイプードル)のように彼と一緒に夜のおさんぽをする、という話に。首輪をつけてあげる、いや、つけてもらおうなんて50歳からの新しい性癖疑惑も浮上。多くのオーディエンスの頭に『子犬にしてあげる』が頭をよぎったことだろう。ちなみに、筋少には色々な曲があるけれど『子犬にしてあげる』ほど私が狂気を感じた曲は他にない。

初めてライブで演るかもしれないとの前置きで始まった『冬の風鈴』。しっとりと聴かせてくれて、とても丁寧に歌ってくれるものだから歌詞の一言一言がじんわりと染みる。
その後、始まったソロコーナー。ここでうっちーの魅力が大爆発。こんなにお茶目で素敵な人だったんだ、と今回一番感動したことかも知れない。ちなみに『北極星の二人』は初めて聴いたので、次買うCDは『BEST&CULT』かも(まだ入手可能なのか?)。
橘高さんの『おわかりいただけただろうか』も初聴きですごい迫力!オーケンVoだと、最後の最後に本当に言いたいことを言うという印象なこの曲が、橘高さんがマイクを握ると「おわかりいただけるだろうか」と言われるたびに「ハイ!」と頷いてしまう力がある。おいちゃんの『LIVEHOUSE』は抜群の安定感で、おでんたちを乗せて引き込むあの笑顔はすごいなあとうっとりしてしまった。

それから、このブログのタイトルに歌詞を拝借している『カーネーション・リインカーネーション』も初めて生で聴けて感激。思い入れのある曲、イントロからぐっと胸がつまって涙が出そうに。
『じーさんはいい塩梅』の大合唱に、最後の曲だぞと煽りに煽られて始まったのがまさかの『日本の米』!うそ〜!?と笑いながら「米米米米!」と拳を上げ続ける!
と、やはりここで終わりではなく、やってくれました『サンフランシスコ』!
橘高さん&おいちゃんサンタからのプレゼントコーナーも含めて、最後の最後までオーディエンスを引きつけて、楽しませてくれた。約3時間のライブだったけれど、時間が過ぎるのがあっという間すぎて体感時間は20分くらい。
風邪のだるさで正直腕が上がらない時があったりタオル回しが出来なかったりと、思い残していることもあるけれど、汗でびっしょりの体を充足感が満たしていた。

 

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反省点としては、今回気付かされたのが自分は欲が深い人間だということ……
前回のライブで帰り際に橘高さんのピックをゲット(拾ったのだけれど)したことで、今回も欲が出た(笑)。いつ投げられるか気がそぞろになる場面が何度かあり、これはいかんなと。もっとライブに集中しなくては勿体ないし失礼だ〜。
しかし、帰り際にスタッフさんがサンタが撒いたお菓子を拾って手渡してくれたので、おこぼれにあずかることができ、こんな愚かな私も幸せな気持ちいっぱいで帰路につけたのだった。ありがとう。

23日だったけれど、ライブ後はもう気分はクリスマスは終わった感じ。「ああ、すごく楽しいクリスマス(イブイブ)だったなあ」と、汗で冷え切った体をしっかりとコートで包んで、リキッドルームを後にしたのだった。

帰り際にリキッド入り口にあった車 ドリームキャッスル号。橘高さんと乗ることを想像して「いや、恐れ多すぎて無理!!」と車さえ直視できなかった私は、まだまだのようです。

 

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クリスマスイブイブ 筋肉少女帯 LIVE@恵比寿リキッドルーム①

12月23日、恵比寿リキッドルームで行われた筋肉少女帯の年末ライブに行ってきた。
こんな楽しいクリスマスイブ前夜はかつてあっただろうか。いや、ない!
レポといえるものではないけれど、楽しい思い出を文字として残しておきたいと思う。無駄に長いので2回にわけます。

朝3時起きで恵比寿を目指す

この日、東京は寒かった。天気予報では私が住んでいるエリアより9度も低く、行く前から「えーっ大丈夫かよぉ……」という不安でいっぱい。というのも、前日の22日から風邪の症状があらわれ始めてベンザブロックをキメていたからだ。当日の朝になっても朦朧とした感じが抜けない。軽い絶望を覚えつつ、朝(夜?)3時、怠い体に鞭を打って出発の準備を進める。

なぜ朝3時起床なのかというと、東京ははるか遠くの九州の端に住んでいるから。8時半の飛行機に乗るには、7時発の空港行きバスに乗り、となると6時過ぎには家を出なければならない。その前にお風呂に入り諸々の準備もしなきゃ……となると、3時に起きざるをえず。だがこれも筋少ちゃんに会うためならなんてこたない。
今年はライブを含めてイベントですでに4回ほど東京に行っているので、起きさえすればあとはいつもの通り何も悩まず移動するのみ。羽田までこんこんと眠り続けて体力を温存する。今回、飛行機の着陸がとても上手でびっくりした。今まで乗った飛行機で、一番スムーズ。針を刺すのがうまいお医者さんみたいな感じでちょっと感動した。

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初参加の思い出を振り返る

筋少のライブは、10月の『おまけのいちにち 闘いの日々』リリースツアー初日の赤坂blitzに参加したのが初めてなので、今回が2回目。
そもそも筋少の音楽を初めてきちんと聞いたのが『地獄のアロハ』(筋肉少女帯人間椅子)リリース前後なので、尻の青い青い新参者。アルバムはベストも合わせて10枚以上買い集めたけれど、凍結解除後の『新人』『シーズン2』『蔦からまる〜』はまだ。1ヶ月に1〜2枚は必ずアルバムを買っている怒涛のハマり方が継続中だ。

10月の初参戦ライブでは、ギターの橘高さんの前3列目くらいに陣取っていたのだけど、これがまあ過酷なエリアで!(笑)。筋少は橘高さんと、おいちゃん(本城さん)のツインギター。ひねくれポップ系のおいちゃんに対し、橘高さんはハードロック、メタル色が強い曲を手がけており、ライブでは2人の前に固まるファンもまた異なる。
橘高さんの前には常に全力でヘドバンし、見事に統制のとれた動きをこなすバンギャ様が集うのだ。正直、初心者にはあまりに過酷なエリア!何も考えずに「橘高さんがお城を建てるところ見たいー!」という一心で飛び込んだことを少々後悔した。
実は女性のロングヘア恐怖症な私、ヘドバンのたびに私の顔を髪で叩く(ことになる)前列のお姉さま方が怖かった。ステージから飛んでくるピックの争奪戦がすぐ隣で繰り広げられるし、後ろからの押しで不可抗力で詰めちゃうと怖い顔で振り返るしで、ライブの楽しさとおそろしさの両方を思い知ったのだった(笑)。
まあ、その時に『釈迦』『踊るダメ人間』をはじめ、どのタイミングでどんな動きをすればいいのかバンギャ様に倣って覚えられたので感謝もしています。ありがとう。

そういうこともあったので、今回はちょっとポジションを変えてみようと思い、ややセンター寄りのオーケン近くを狙ってみようと決めていた。整理番号はBの80番台だったので、果たして思うようなエリアに行けるのかかなり不安もあった。リキッドルームのフロアを調べてもうまくイメージできなかったし。入場してから、もうその時行けるポジションで楽しもうと割り切ることにした。
結果、ほぼ希望通りの場所に入ることができたのだが、そこでの苦難はまた後ほど。

羽田に着いたのが11時過ぎ。お昼を食べたり、お土産を見繕っておこうと思い渋谷をふらふらしながらも、物販について延々と検討をつづけていた。
というのも、今回通常の物販の他に筋肉少女帯福袋”なるグッズの詰め合わせが販売されることが告知されていたからだ。新参者としては、どんなものが入っていようが嬉しい。しかし!そのお値段は1万円とお高めで、買おうかどうか頭を悩ませるものだったのだ。
物販は16:00開始。新作グッズの販売はないけれど、前回のライブTは自宅に置いてきたので新しくTシャツが欲しい……そこで福袋は一旦保留にして、ひとまず15時過ぎにはリキッドルームに着くように渋谷を後にしたのであった。

つづく

 

 

ヘッドフォンひとつで何か変わりそうな話

食わず嫌いの性格で昔から損をしている。

といっても、食べ物以外での食わず嫌いが多い。話題に上がっているものに対して「なんか気にくわねえ」とイチャモンに近い感情を抱く割に、実際に手に取ってみたりすると人一倍、その魅力に夢中になったりするのだ。音楽や漫画、デバイスに至るまでその対象に限りはない。つくづく面倒臭い性格をしていると思う。

スマホが台頭してきた時も「そんなものなくったって携帯で十分。ガラケーとか呼ぶな」と敵対視していたのに、今の職場に入ってからスマホが必須になり、数ヶ月後には自宅でパソコンを立ち上げる機会がめっきり減るという有様だった。

遡ってみれば、iPhoneで音楽を聴くこともしばらくは拒否していた。iPodの存在をないがしろにするのが自分自身で許せなかったのだ。それぞれの役割と存在意義を奪って、なんでも一つの機器で使えればいいってもんじゃない、と思っていた。充電も早く減るし。

要するに、頭が固いうえに天邪鬼なのだと思う。定番から外れることもしない、危ない橋は渡らない。おじいちゃんか。いや、今のご時世、おじいちゃんのほうが好奇心があってパソコンを始めたりアクティブに過ごしていたりするから、この例えはおじいちゃんに失礼だ。半端な若さで頭が固いのは致命的かもしれない。これはとんでもないことに気付いてしまったぞ。

仕事で飲食店や商品の記事を書いたりする時に、思わず使ってしまいそうになる言葉に「こだわった」「こだわりの」がある。素材にこだわる、製法にこだわる、店主こだわりの……。紙面でもCMでも多用されているお決まりの文句なので、かえって「こだわり」が使われていないと「こだわっていないのか?」なんて考えてしまう非常に面倒な思考回路をしているので、言葉にがんじがらめにされる。
しかし、以前ボスに原稿のチェックをもらった時に「あんまり こだわりの って使わないほうがいいよ。嫌がるオーナーもいるから」と教えてもらった。そのときは「そうなのか〜」くらいにしか考えていなかったのだが、こだわりをNGワードにしたことで表現の幅が広がり始めたのだから、ボスの指摘は相当な効果を持っていたということだ。
悪い意味での「拘り」は、捨てると気持ちがいい。

 

 先週、会社の忘年会のビンゴゲームでBluetoothヘッドフォンを手に入れた。
このビンゴゲームは社長がポケットマネーで商品を見繕って用意してくださるという大変ありがたい恒例行事で、ビンゴになった者から好きな景品を選べるルールだ。今年で3度目の参加なのだが、今までは空気清浄機、IHプレートとビミョウにストライクゾーンを外した家電をいただいてきていたので、今回お目当てのヘッドフォンをもらえたのはむちゃくちゃうれしかった。しかし、恥ずかしながら今までBluetooth機能のものを使ったことがなかった。仕組みもよくわかってないので、宴席ではしゃぎながらも『嬉しいけどどうやって使うんだ?』という不安もあった。

翌朝、顔も洗わずにいそいそと取説片手にiPhoneとヘッドフォンを接続。1分もかからずセッティング終了。ドキドキしながら再生ボタンを押して、流れ出した高音質の『パブロフの犬』に思わず「うおぉぉぉ!」と声が出た。控えめに言って感激しましたよ。

Bluetooth機能はとっても便利。今更言うことじゃないけど、本当に便利だった。
音楽はイヤホン(コード)でという自分の勝手な拘りを捨て、新しいものを取り入れたことで、なんとなくちょっと視界が開けた気さえする。
事実、「福袋なんてギャンブルはしない」と言い続けてきたのに、この数日で初めて福袋を予約するまでに変わった。とは言っても、福袋の中身がほとんど公開されているものだけれど、これは大きな変化だ。

『あんたは自分の良さをもっと出しなさい、変化し続けなさい』
飲み会の席で社長に言われ続けた言葉に1ミクロン近づけた気がする。奇しくも、社長がくれたヘッドフォンのおかげで。

なんか今日のブログ、いい話っぽくない?

 

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